左官とは建築工事において壁塗りや床、玄関仕上などを専門的に行う仕事のことです。

左官は日本においても古くからある仕事で、その歴史は古事記に記述がみられるほどです。

「さかん」と言う名称は、平安時代に宮中の壁塗工事を行う職人たちを"木工寮の属 (さかん) "と呼んだことに由来しており、現在に至るまでその伝統を守り続けて来ました。

左官の主な業務である「塗り壁」。その仕事は全て手作業で行われます。

職人の技によって美しく仕上げられた壁は、まさに芸術です。

また、職人により体格や鏝（コテ）の動かし方が違うため、完成する壁の風合いは一人一人異なります。

建築に携わった沢山の職人たちの思いを引き継ぎ、建築物を完成へと導く左官。その仕事は、非常にクリエイティブでもあるのです。